どうもぐみんです。ついに来ましたOculus Link!Oculus Questを買ってから、この時をどれだけ待ちわびたことか。
というわけで今回は、Oculus Linkに必要なものや使い方の解説と、Oculus Linkの体験レビューをしていきたいと思います。
先に言っておくと、Oculus Linkは想像以上に凄かったです。Quest買って正解でした!
Oculus Linkとは?
知らない方もいると思うので、まず最初にOculusLinkについて簡単に説明します。
Oculus Linkとは、PC不要でワイヤレスで遊べるVRデバイスOculusQuestを、Rift Sなどと同じようにパソコンに繋いでPC用VRデバイスとして使えるようにするものです。
Oculus Linkの実装により、Oculus Questかそれ以外のPC用VRヘッドセットを買うかで一々悩む必要がなくなりました。
だってこれからは、Oculus QuestひとつでワイヤレスVRもPCVRも楽しめるのですから(Oculus Linkを使うためのゲーミングPCは必要)。
今回はBeta版の実装になりますので、各自自己責任で使用しましょう。私はこれの実装を待ち望みすぎて、この11月中はなかなか寝付けませんでした(笑)
Oculus linkが来ないと俺の11月は始まらないんだよおおおおおおおお!
— ぐみん (@gumin_games) November 18, 2019
Oculus Linkに必要なもの
Oculus Quest本体
はい、これがないと始まりませんね。バージョンも最新のものになっているか、アップデートのチェックも行っておきましょう。
当ブログではOculus Quest のレビューもしてるので、まだQuestを持っていない方はそちらも良かったらご覧下さい。
必要なPCスペックについて
Oculus Quest自体はスタンドアローンで動きますが、Oculus Linkを利用する場合はHTC VIVEやRift同様ゲームングPCが必要となります。
PCVRをする上で特に欠かせないのがグラフィックボードですが、どうやらベータ版という事もあっていくつか制限があるみたいです。
まずradeon系のグラフィクボードが現在使えません。リリース時点では、Nvidia製グラフィックボードのGTX1060以上から使えるようです。
私自身、自分のパソコンに搭載してるGTX1060で遊べることを確認してます(ただしノートパソコン向けの1060は無理)。性能が高くても使えないパターンもあるようです(Titan Z)。
その他必要なCPU等のスペックや対応グラフィックボードの種類は、下記URLのoculusサポートページから確認してください。
https://support.oculus.com/444256562873335/
使用できるグラボの範囲は今後増えていく事が予想されますが、ちょっと注意ポイントですね。
もし今からグラボを買われる方でミドルレンジを選択するなら、GTX1060ではなくGTX1660tiが一番コスパが良いのでおススメです。
コスパよりVRの質にこだわりたい方は、RTX2000番台を購入すると良いでしょう。
USB3.0ケーブルが必要
OculusLinkを使用する上で一番重要なポイントだと思います。
USB3.0ケーブルがないとOculusQuestを認識してくれません。正確にはUSB2.0ケーブルでも認識はするけどOculusLinkは動作しません。
よく勘違いしやすいですが、USB Type-C=USB3.0ではないので要注意です。Quest用の充電ケーブルも端子はUSB Type-Cですが、規格はUSB2.0なのでPCに繋いでLinkを使う事が出来ません。
USB3.0かどうかの簡単な見分け方としては、端子の部分が青色かどうかです(青色じゃない場合もあるので注意)。
左がUSB3.0、右がUSB2.0の端子部分
それと端子は必ずしもType-C to Type-Cである必要はなく、TypeA to Type-Cのケーブルでも問題はありません。重要なのはUSB3.0以上かどうかです。もちろんQuestに繋ぐ方はType-C必須です。
Oculus公式でも現状はAnker製のAnker PowerLine USB-C & USB 3.0 ケーブルを推奨しているようです。私もこれを購入しました。
AnkerのUSB3.0ケーブル(3m)をOculus Link用に購入したのでレビュー
※購入する際は、ケーブルの長さが複数あるので注意。1mではセットアップは出来ても絶対コードの長さが足りないです。
12/7追記:最近はOculus Linkに適したL字型のUSBケーブルも出てくるようになりました。
USBケーブルを買うときのポイント!
- Oculus Link用にUSBケーブルを購入する時は、出来るだけ長いものを購入しましょう。
- VRChat等であまり動かないゲームをするなら、1.8mや2.0mでもありかもしれません。
- 短いケーブルの場合、PCとの位置関係に注意!
USB3.0で繋いでも認識しないパターンがある
個人ごとの環境により変わると思いますが、USB3.0ケーブルを使ってもOculus Linkが使えないパターンがあったのでいくつか紹介します。
パソコンのUSB2.0端子に接続する
当たり前ですが、ケーブルがUSB3.0でもPC側のUSB端子が3.0に対応してないと意味がないので気を付けましょう。
前面のUSB3.0に繋いだ場合
パソコン前面のUSB3.0にケーブルを繋いだ場合も認識しませんでした。前面で認識しない場合は背面に繋ぎましょう。
3mのUSBケーブルを2m程度の延長ケーブルで繋いだ場合
USBケーブルは短すぎても困りますが、長すぎると認識しない場合があるようです。私が買った3mの物はちゃんと反応しましたが、延長ケーブルで2mほどプラスすると認識してくれませんでした。
背面から2mほどUSBハブで延長して、そこから更にUSBを1m延長した場合、私の環境では認識しました。
導入方法
ここではOculusLinkの導入方法を解説します。steamVRの導入についても触れてます。
PC用Oculusアプリをインストール
- まず公式サイトからOculusアプリをPCにインストールします。
- https://www.oculus.com/setup/にアクセスします。
- Rift Sのアプリをダウンロードして、exeファイルを起動してください。
- スタートを選択、利用規約に同意、ソフトウェアをインストール(13.3GBの空きが必要)
- インストールが終わったらOculusアカウントもしくはFaceBookアカウントでログインします。
- 画面を次へで進めていくと、ヘッドセットを選択してくださいとメニューが出ますので、Questを選択して次へ
Oculus QuestをPCに接続
- QuestをPCに接続してくれと指示が出るので、USBでPCと接続します。
- 接続を認識したら指示に従って次へを選択していきます。
- OculusアプリがQuestとコントローラーを認識しているのを確認できたら、Questを頭に装着。
- enable oculus link(bata)と画面に表示されてるはずなので、有効にするを選択します。
- これでRift向けアプリを使えるようになります。お疲れさまでした。
※Questしか認識しておらず、コントローラーを認識してない場合は接続が上手くいってません。デバイスの接続を一度削除して、最初からデバイスの接続をやり直してみてください。(私も最初この現象に見舞われて悪戦苦闘しました)
ここから更にSteamVRのゲームをプレイする場合
- Oculusアプリの設定・一般の提供元不明をオンにします。
- SteamでSteamVRを検索してインストール。
- Steamのウインドウの右上にVRアイコンが表示されるのでクリック。
- あとはQuestを被って指示に従ってプレイしましょう。
※steamでゲームを一度起動すると、oculusアプリからもsteamのゲームを簡単に選択できるようになります。
Oculus Linkを使ってみた感想
ここからはOculus Linkを実際に使ってみた感想を紹介していきたいと思います。
とりあえず1mUSBケーブルを買ってセットアップしてみた感想
アマゾンで3mのUSB3.0ケーブルをぽちったのですが、待ちきれなくて電気店で1メートルのUSB3.1Gen2ケーブルを購入しちゃいました。
1mでは満足に遊べないのは分かっていたのですが、とりあえずセットアップだけでもしてすぐ記事に反映したかったし、ついでに丁度USB3.1Gen2ケーブル欲しかったんですよね。
1mだとその場からほぼ動けないので色々動くゲームは無理です。ラーメンを作るゲーム「カウンターファイト」すら無理でした。チュートリアルでラーメンや餃子はなんとか作れましたが、ビールに手が届かなくて詰みます(笑)
VRChatのように体を動かす必要のないものであれば遊べなくはないので、とりあえず設定だけでも先にやりたいって人はありかもしれません。長いケーブルを買った後は別の用途に使えばいいしね。
ただし1mのケーブルはパソコンとの距離が絶望的に近い感じになります(笑)
※あまり無理に動くとType-C端子部分が引っ張られて負荷がかかるので要注意。壊しても知らないよ。
とりあえずVRChatをやってみた感想としては、出来る事が増えてすごく感動しました!今までQuestでプレイしてきた人なら、VRChatへの感想が変わりますよ。別ゲーです。
3mのUSBケーブルで遊んだ感想
アマゾンからUSBケーブルが届いたので早速繋いでプレイしてみました。
自由に動ける範囲が増えるので、カウンターファイトなどのゲームも出来るようになりました。
やはり大きく動くゲームは3mはないと遊べません。しかしそこさえクリアしてしまえば、最高に楽しいVR体験を得られます。
ただ大きく動けるようになる分、部屋のスペースをある程度確保しなければなりません。6畳くらいの部屋にPCとベット等を置いてる人は、周りにぶつからないように特に注意が必要です。
ちなみにQuest本体に3mのUSBケーブルを差した時の長さはこれくらいです。
それと端子部分に負担がかからないようにバンドなどでコードをQuest本体に留めておくといいかもしれません。何の対策もしてないとコードが引っ張られて接続が切れる事がちょくちょくありました。
バンドで留めたり、L字コネクタを使用したり等、なにかしらの対策は必須かもしれません。
早くOculus公式のL字状のUSBケーブルも発売されないかな?
Oculus Linkの気になるポイントについて
私がLink実装前に気になっていた疑問について回答形式で掲載するよ。皆さんの悩みの解消にもなると思います。
遅延はどんなもん?
QuestのVRChatと比較した場合、手の動きなどの遅延の差はほぼありませんでした。Quest勢であれば、VRChatは違和感なく遊べると思います。
カウンターファイトをプレイした感想としては、若干物を掴むのにややラグがあるかも?と感じる程度です。他のVRゴーグルとの比較が出来ないのでなんとも言えませんが。
ただ多くの人はそこまで気にならないかなと思います。私も少し遊び続けてたら違和感は全くと言っていいほど感じなくなりました。慣れます。
タイミングがシビアなゲームだとまた感想が変わってくるかもしれません。
画質はどんなもん?
RiftSなどのPCVR専用デバイスを持ってないので比較はできませんが、凄くキレイだと感じました。
Questに映像を転送する為に画面の端の解像度は落としているって聞いたんですけど、ぶちゃけ分かりません。というか画面端も普通に綺麗だと思いました。(メガネをかけてたので、メガネのフレームで見えなかっただけかも)
Quest勢なら間違いなく綺麗になったという感想を持つのではないでしょうか?没入感もさらに一段階上がった気がします。
PC版とQuest用のVRChatってどれくらい違う?
VRChatは別ゲーすぎて感動しました。まず当然ですが、解像度が上がります。貼られているテクスチャー自体そのものは変わってない印象を受けました。(解像度が上がったことでテクスチャーが綺麗になったとは感じる)
パッと見の違いは解像度の向上だけなのですが、PC版VRChatではルーム内で表現出来る事が圧倒的に増えます。
まずQuest用では今まで見れなかったアバターが見れるようになり、今まで行けなかったワールドにも行けるようになります。
エフェクトも炎やミラーボールのような派手な表現が出来るようになっていて、ほんとに感動しました。
それと、同じ部屋でも置かれているオブジェクトが増えたりもしていました。同じ部屋でそんな違いがあるなんて知らなかったです。
本体バッテリーって消耗するの?
検証してみたところ、若干ずつですが私が使っているUSB3.0(3m)だとバッテリーは少しずつ消耗しました。
更に詳しく検証する為に、Oculus Linkを1時間起動し続けた結果、1時間で約4%バッテリーを消費していました。
仮に100%充電した状態なら、約25時間持つ計算になります。とりあえず1日は持つようで一安心です。もしかしたらプレイするゲーム等の条件によっては、消耗するバッテリーの度合いは変わるかもしれません。
Oculus Linkプレイ中も充電してくれるものの、充電が追いつかずにちょっとずつバッテリーが減る感じでしょうか。
どちらにせよ1日持てばPC用VRゴーグルとしては充分ですけどね。バッテリーの持ちを心配してた人は気にしなくて大丈夫そうです。
今回はUSB3.0で検証しましたが、USB3.1Gen2等で繋いだ場合等で、また結果は変わってくるかもしれません。
12月6日追記:マザーボードにType-Cポートを増設して、USB 3.1 Gen2 Type-C to Type-CでOculus Linkを利用してみた所、少しずつバッテリーが回復しているのが確認出来ました。
発熱とかはどんなもん?
VR自体はPC側で処理するので、Quest本体はあまり発熱してませんでした。
2時間プレイして本体を触ってもワイヤレス時と比べるとほとんど熱くありません。ある程度の熱さはありますが、ほんのり熱いかなという感じです。
ちなみに装着している顔にゴーグルの熱さが伝わることはないので安心してください。
長時間使ってみないと分かりませんが、Quest本体側の発熱が原因でシャットダウンすることはまずないと思われます。
スピーカーやマイクとかは使えるの?
Quest本体についてるマイク機能は使えませんでした。現状マイクだけは別途用意が必要です。とりあえずVRChatでの会話は、PCに繋いだヘッドセットのマイクを使った所なんの問題もなく使用出来ました。
Quest本体のスピーカー機能は問題なく使えました。もし音が漏れるのが嫌なら、Quest本体にイヤホンを差してプレイすると良いと思います。
ちなみにPCに繋いだヘッドセットから音を出すように設定したら、Quest本体のスピーカー機能は自動的にオフになってました。
Bluetoothイヤホンは使える?
これは私も結構気になってましたが、ワイヤレスイヤホンは使えました。使用したのはソニーのWF-SP900。
方法はふたつ。PC側に繋ぐかQuest側に繋ぐかの2種類です。ただ相性のせいか、PCに繋ぐ方法は音が出たり出なかったりして、全然安定しませんでした。むしろ音が出ない事の方が多かったです。
Quest側に繋ぐ場合、BluetoothでQuestにイヤホンを繋いでから、Oculus Linkを使うとワイヤレスイヤホンから音が出るようになりました。こっちは終始安定してました。
不具合とかはある?
導入方法でも少し触れてますが、Questを接続するときにコントローラーを認識せず遊べないといった事がありました。(その時Quest本体はスリープ状態だった)
一度接続を解除して、Questがスリープしてない状態かつコントローラーも認識しているのを確認した状態で再度接続をしてみたところ上手く認識しました。
また接続が上手くいかない人はQuest本体のバージョンが最新か確認してみることをお勧めします。最新じゃない場合アップデートすれば改善されるかもしれません。
他には、Oculus Link終了後再度接続しようとしたら、「ヘッドセットの音声がありません」と出るようになり、Linkを起動できなくなる事がありました。Oculusアプリを再インストールしたら治りました。
その後色々調べたら、公開テストチャンネルを有効にしていると、OculusLinkが動かなくなるアップデートが入るとの事だったので、Link自体が悪いわけではありませんでした。公開テストチャンネルは有効にしない方がよさそうです。
もし動かなくなった方はPC側のOculusアプリのバージョンを確認してみましょう。バージョンがv12だとOculus Linkは使えないのでそれが原因です。
ゲーム配信出来る?
出来ます。OculusLinkでもRiftS等のPCVRデバイスの様に、OBS等で動画配信や録画は可能です。PCスペックによってはカクツク事もありますが。
VRで配信するのはかなりの負荷がかかるので、高い性能のCPUや、グラフィックボードを搭載したパソコンを用意したほうがいいと思います。
またOBSの設定はVR配信用に、ビットレートなどを軽めに調整したほうがよいでしょう。
※他に聞きたいことがあればコメント等でお願いします。確認可能な範囲でお答えしたいと思います。
最後に
現状での私の感想ですが、Oculus Linkに大満足してます。PC向けVRChatでは、深夜なのにひとりで大興奮してしまいました。
1mのケーブルで既に大興奮だったのに、3mのケーブルで色んなゲームをやった時はもっと大興奮でした。Oculus Linkは本当に凄いです。
以前はコンテンツの少なさから、ワイヤレスによるVR体験は凄く快適で楽しいものの、Oculus Questを勧めるのはややためらわれる状況でした。(それでも素晴らしいVRデバイスではあったが)
しかしOculusLinkが実装された今なら、Oculus Questを自信をもっておススメ出来ます。ほんとに隙のないVRデバイスになったなと思います。
私にとっては間違いなく、2019年で一番最高なVRデバイスです。ほんとにQuestを買って良かったと思ってます。
是非皆さんも、OculusQuestとOculusLinkでPC向けVRを思う存分楽しんでください。それではまた。
VRデバイスをどれを買うか悩んでいる人がいれば、VRゴーグルを比較した記事もあるので良かったら見て下さい。
今VR買うならオススメはどれ?PSVR、Oculus RiftS、Quest、Go、HTC VIVE COSMOS比較紹介!
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