私がアドラー心理学を嫌いな理由~心理学ではなく思想や自己啓発の一種でしょ~

     最終更新日:
  • 2019.05.30
  • 雑記
私がアドラー心理学を嫌いな理由~心理学ではなく思想や自己啓発の一種でしょ~

・はじめに

初めに私はアドラー心理学が好きではありません。なのでタイトルからも分かるように批判的な意見が多いことを初めにご了承いただきたい。

青い本が流行り、アドラー心理学が広まった。それにともないアドラー心理学関連の本が流行りに乗ろうと沢山発売されました。私は去年末か今年になるまでアドラー心理学については一切認知していませんでした。そしてたまたま青い本を知ってアドラー心理学を調べたのですが、どうも納得できないことが多く、どうしてこんなものが流行ったのか理解できませんでした。

共感できる部分もあるのですが、それより気になったのが圧倒的な肯定的な意見の数でした。アマゾンのレビューの中にはアドラー心理学を信じ切っているようなものも多く見かけました。私はこれにゾッとしました。こんな心理学が世の常識になったら、世の中が世紀末状態になると思ったからです。

冗談です。ちょっと言いすぎました。というわけで私がアドラー心理学について思うことを語っていきたいと思います。

・科学的根拠なし!さらに何年前の理論だよ。理論ともいえないけど

まずアドラー心理学には明確な科学的根拠がありません。あの青い本にも「アドラーはこう考えた」という体の文が多すぎます。いやまず根拠をしめせよと。しかしどこにも書かれていないんですよね。意味不明です。特に実験もせず人の心を分かった気になっているアドラーは神かなにかなのでしょうか?

いや言い切っているのはもしかしたらアドラーではなくアドラー心理学の本を書いている現代の著者さんなのかもしれません。そもそも科学的根拠があっても絶対など存在しないのが心理学です。

しかもアドラーって100年以上前の人間です。今ですら人に関する心と体の研究は完全に解明されていないのに、あの自信満々にこの世の理のすべてを語るような感じはなんなのでしょうか?

よくアドラー心理学では「○○は存在しない」とか「アドラー心理学ではこうである」というようなアドラー心理学が絶対的なのだというような文を見ますが、まるで存在しない理論を提唱して「○○はありまぁす」と言っている頭のおかしい人そのものに見えかねません。

・アドラー心理学は心理学というより思想や自己啓発、宗教といった方が的確

アドラー心理学は心理学とはとても言えません。学問は可能な限り理論や根拠があって示されるものだからです。仮に分類するなら、考え方・思想・哲学・自己啓発と言った方がしっくりきます。少し過激に捉えればアドラー教という宗教の一種という見方も出来ます。

そもそも過去に囚われても仕方ない。”今”が大事。とかいうことは誰でも気づきうる可能性のあるものなのに、心理学とはこれいかにって感じです。だったら私も自力で今が大事ということに気付いたので、これに「ぐみん心理学」という名前をつけていいですか?もしダメならなぜアドラー心理学は心理学として通るのでしょうか?不思議でなりません。

・トラウマの否定の危険性

アドラー心理学ではトラウマは存在しないと語ります。これを信じ込んでいる人も多いです。しかし残念ながらトラウマはあります。科学的に証明もされている。なぜアドラー(もしくはアドラー本の著者)はないと言い切り、それを一部の人はたやすく信じてしまうのでしょうか。

アドラー心理学では心の病気を一蹴している記述が多いですが、現代では心の病気は脳の病気であるということが分かっています。私たちが心の病気と呼んでいるものは脳にダメージ、つまり脳がケガをしている状態なのです。心の病気は目に見えないので精神的な問題、気の持ちようだと思いがちですが、しっかり脳は損傷しているのです。

こちらのページの健常者と心の病気を抱えている人の脳の画像を見ればそれが一目瞭然だと思います。「精神病を”会話”で診断するなんてもう古い!」 83,000個の脳をスキャンしてわかった、精神病の正体

・アドラー心理学を他者に押し付けないで

アドラー心理学を使ってあなたの人生が良くなること自体は否定する気はありません。しかしもしあなたがアドラー心理学を妄信しているなら警告はさせて欲しいです。まず目的論で世の中のすべての事が説明できると思わないでください。

次に心理学って難しい学問です。それなのに素人がアドラー心理学(そもそも心理学ではない)を他人に振りかざすのは言葉の凶器を振りかざす事そのもの。迂闊に「トラウマは存在しない」という言葉を信じこみ、思考停止してアドラー心理学を他者に押し付ける行為は、本当にトラウマを抱えている人を追い込むことにつながりかねません。そういった危険性を常に考えておいて欲しいのです。

・アドラー心理学は劇薬である

それとアドラー心理学は健康的な人じゃないと使えない劇薬です。精神的疾患を持っている人は絶対に真に受けてはいけません。なぜなら所詮アドラー心理学は考え方の一種にすぎず、トラウマや鬱などには明確な原因が存在するからです。

だからもしあなたが心の病の治療中なのであれば、あなたのペースでゆっくり治してください。アドラー心理学をたまたま知ったり読んだりして、あなたが病気になったのはあなた自身のせいだと思い込む必要は全くありません。焦らなくていいのです。

・さいごに

アドラー心理学をあなたがあなた自身の中で利用するのは悪いことだとは思いません。誰が何を信じようが最終的にはその人の勝手ですし私には止めようもありませんから。ただ出来る事ならアドラー心理学だけで物事を考えるような事はしてほしくないのです。あくまで「こういう考えもある」程度にしておかないと一種の思考停止状態に落ちる危険性があるからです。「Aのような考え方もあればBのような考え方もあるよね」と柔軟な発想をして欲しいのです。なぜなら人の心や思考に絶対なんてものは存在しないからです。

アドラー心理学の押し付けによって不幸な人が増えない事を祈るばかりです。

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