体罰(暴力)は子供の教育にとって必要か不要か?そんなもん不要です。

雑記

どうもぐみんです。

先日Twitterで、車に轢かれそうになった子供を親が叩いたことについて、体罰はダメか否かで賛否両論ありました。

悪い事をしたら、体罰を受けるのは当たり前というこの日本の常識。実際のところはどうなのか?私の意見ですが、

「体罰する意味なんてまるでない。むしろ子供の教育に悪影響まである」

と体罰に関しては超絶否定派です。では体罰を受ける事がどんなデメリットの可能性があるか説明したいと思います。

子供が危険に晒された時の親の心理

まず子供が危険に晒された時に、体罰をする親の心理について少し触れたいと思います。

とんでもない行動に出てしまう気持ちはすごく分かります。でも少し自分の無知を恥じた方がいいです。

実際自分や自分の子が危険にさらされれば、人はパニックを起こします。そして混乱した人の脳は、冷静な判断が出来なくなります。

だから我が子を思い、とんでもない行動をしでかしてしまうってのは、人としてよくあるパターンです。

でもそれって子供にはなんの関係もないですよね?

わが子を思ってすれば何をしてもいいのでしょうか?いえそんなことはないですよね?

「ライオンの教育にならい、子供の為だと思って千尋の谷に突き落としました」って言ったらどう思いますか?

ただの頭のおかしい人ですよね?叩くのも同じくらいおかしなことだと認識しましょう。

そもそも体罰に関して、にわか程度でも知識があれば、体罰で教育するなんて行動は起こさないはずなのです。

教育についての知識がないから、どうすればいいか分からず、暴力で解決しようとするわけです。要は体罰を肯定するって事は、自分が未熟・無知であることを隠すための言い訳にすぎないのです。

叩く=”子供は分かってくれる”的な思考を持っている方は、早めに考えを改めましょう。

子供は表面上の出来事しか理解できません。そこに愛情があろうが関係ないのです。ただ叩かれた事が痛くて怖いだけです。

そんなに子供を教育したいと思うなら、まず自分が教育に関する勉強をしてください。というわけで、体罰がいかに教育にとって危険であるかを知るところから始めましょう。

体罰は脳にダメージ(トラウマ)を植え付ける

まず体罰は脳にダメージを与えます。特に平手打ちとか顔を殴るという行為は直接脳を揺らす危険な行為です。

大人ですら脳を強く揺らされれば、脳震盪を起こして倒れる事もあります。しかも今回の相手はか弱い子供です。脳を守る骨も脳自体もまだまだ成長途中です。

大人ですら倒れる事があるのですから、子供にかかる脳へのダメージはどうなるか想像もつきません。むしろ想像した事がないから殴っていいと思うのでしょうね。

実際に体罰をした時に、脳がどういう影響を受けたのかを見る手段もありませんから、その深刻さが理解できないのでしょう。

そして脳がダメージを受けると子供の成長にトラウマなどといった悪影響を及ぼします。

体罰や言葉での虐待が脳の発達に与える影響/公益社団法人日本心理学会

体罰は思考をネガティブにする

体罰を受けた人は、自分はダメな人間だと思い込むようになります。つまり自己否定感が生まれる原因になるのです。

そして自己否定感が生まれた子は内向的になったり、ネガティブになったりするようになります。

いじめを助長する

実際いじめを受けたりしてる子って内向的な人が多かったのではないでしょうか?

よくいじめをする側の意見に「いじめられる側にも原因がある」とか、「なよなよしてるから苛ついた」とかの常とう句を言ったりしてますが、それは全くの逆と言えるでしょう。

いじめや体罰による暴力によって、より内向的になるんです。そして「よりなよなよしている姿」を見て、いじめっこがイライラしていじめが加速します。

いじめが続けば「自分はダメな人間だ」と、より思い込むようになっていきます。子供は自分を守る術や知識がありません。

どうやって助けを求めればいいのかすら分からないので、暴力にされるがままになります。ほんとに可哀そうな話です。

体罰に肯定的になる

これがほんとに怖い。自分がされたから他人にしてもいいという謎理論が生まれます。

つまり体罰は、いじめられる側の人間と、いじめる側の人間を両方作り出してしまうんです。ゾッとしますね。

体罰を受けた人間は、大きく分ければ二通りの思考パターンに分かれていきます。

自分が体罰を受けたから他人にはしないように考える人と、自分も体罰を受けたのだから周りにやってもいいんだと思う人です。

前者の思考の人だけ生まれれば、いずれは体罰のない優しい世界がやってくるでしょうが、事実はそうではありません。後者の発想を持つ人も多くいます。

そしてそういった自分勝手な考えを持つ人が、自分が起こす体罰を正当化していくのです。さらには教育とは関係ないところでも暴力的になったりする事もあります。

でもそういう人に限って、体罰が教育にとってどんないい影響を及ぼすのかって聞くと、納得出来る明確な理由を答えられる人は、誰一人としていません。

「自分が体罰を受けて育ったから強くなった」という昔気質な人の答えがよく返ってきますが、それはただの勘違いです。

まあ体罰を否定されたら、自分の人生を否定されるような心理が働いてしまうでしょうから、無理もありません。

でもやっぱりそれって子供には何の関係もないんです。自分が悪い教育で育ったのなら、せめて次の世代には引き継がないようにしてあげるのが、本当の大人ってものではないでしょうか?

さいごに

体罰に関する認識が甘いままでは、日本の教育はよくなりません。子供の育て方について、中学くらいで義務教育化したほうがいいかもしれません。

とにかく体罰を肯定する人はまず自分の無知を認めましょう。そして学んでください。

手始めに、メンタリストDaiGoさんの体罰に関する動画を見る事から始めてみるのをお勧めします。

体罰に関する研究を8分くらいで紹介してるので、参考になると思います。それではまた。

 

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