どうも、Vチューバーになりたいおじさんのぐみんです。
今回紹介していく製品はこちら
「ロジクールSTREAMCAM C980」というWebカメラです。
ロジクールさんより提供していただいたので、色々レビューしていきたいと思います。
・接続はUSB Type-Cでコードの長さは約1.5m
・スマホのように縦撮り横撮りに対応
・専用ソフトを使えばより性能を引き出せる
使ってみたかった理由
私は元々webカメラにあまり興味なかったのですが、何か使い道があるかもということで、かなり昔にロジクールのC615ってwebカメラを買ってました。現在はリニューアルされてC615nって名前で売られてるみたいです。
もうひとつ上位モデルのC922(今だとC922n)っていう製品とかなり悩んだんですが、C922は解像度がHDの720pなら60fpsで撮れるんですが、フルHDの1080pだと30fpsでしか撮影できないということで、上位モデルの割には中途半端な印象を受けたので(当時のWebカメラの性能としてはすごいけど)、それなら安いC615でいいやと諦めました。C615もフルHD撮影には対応してたので。
そんな訳でフルHD60fps対応のモデルが出たら買いなおしたなーくらいの軽い気持ちでいたのですが、Webカメラを使うことは殆どなく、新しい情報を追う事もなく、ただ時間だけが経過していきました。なので今回1080p60fpsにバッチリ対応したC980が出ていたのを知ったのも、つい最近の話でした。ほんといつの間にって感じです。
ちょうど誰でも3Dキャラクターになれるfacerigなどに興味があったので、昔買ったWebカメラと比べて、どれくらい今のカメラWebカメラの性能が上がったのか?そこを知りたかったのが使ってみたかった大きな理由です。
開封の儀
では開封して中身を見て行きましょう。
カラーは黒と白の2種類があり、今回は黒いモデルになります。カメラのデザイン的に、持っているガジェットに合わせて白を選択するのも良さげな感じがします。
側面にはライブストリームの文字と定番の配信アプリがズラッと並んでいて、購入前にカメラがちゃんと対応しているのが分かる安心感があります。高額なWebカメラを買って対応してないって後で判明したら悲しすぎますからね。
保証書などの紙を除いた内容物がこちら。カメラ本体と3脚などを取り付けるための付け替えパーツです。非常にシンプル
カメラはスクエア型で白が映えそうなデザインをしています。logiの文字が縦に向いていますが、16:9で撮影するならこれが正しい向きになります。
逆にlogiが水平になると、縦撮りになります。横か縦かの認識は自動で行ってくれます。
接続はUSB Type-Cです。古いパソコンだとUSB Type-C端子がないものが多いので気を付けたい所です。
デスクトップPCならType-C端子を増設出来るので、C980を導入する場合はまずはそちらを増設するのをお勧めします。私も元々Type-C端子がないパソコンなので増設してます。
カメラの側面です。カメラ下部のパーツを引き延ばしてディスプレイに固定します。
このように引き延ばして、ディスプレイの形に合わせていきます。
最大まで伸ばすとこんな感じで、設置において柔軟性は高そうです。
モニターの上に設置するとこんな感じです。
正面から撮ったところ。せっかくなんでC615と並べてみましたが、大きさが全然違いますね。それとカメラ使用中は左上のLEDが白く発光します。
C980はカメラを横に左右それぞれ45度ほど動かすことが出来ます。以前購入するか迷ったC922は、首を左右に振る事は出来なかったので、てっきりC980も動かせないと思っていたので嬉しい誤算でした。
またC980は首を下にも大きく振ることが出来るので、手元の撮影にも適したWebカメラだと言えます。ただ垂直レベルまで下に向ける場合はカメラ本体が重くてあまりバランスが良くないので、上手く固定できないかもしれません。
画像は奇跡的に上手く固定出来たもの。それでも安定感はあまりないので、真下にカメラを向けるのはオススメ出来ませんね。手元を映したいならカメラは斜め下方向を意識するとよいと思います。
使ってみた感想
ここからは実際に使ってみた感想を伝えていきたいと思います。
USB Type-C接続に注意
まずは何よりも重要な部分。USB Type-C接続であるということですね。変換コネクタで接続するのは予期せぬ動作や故障、事故を招く原因になる可能性は0ではないので非推奨です。
デスクトップならType-Cポートを増設出来ますが、昔買ったノートパソコンだと、普通のUSB端子しか搭載していないと思うので、ノートパソコンで使いたい人は特に注意が必要です。デスクトップでType-C端子がない人は増設パーツを用意するのをお勧めします。他の用途にも使えるのでパソコンの利便性を上げる良い機会になりますよ。※ただし古すぎるPCの場合、C980が上手く動かない可能性もあるので注意です(システム要件は第7世代intel core i5以上)。
私の場合はカメラと音声を同時収録しようとするとマイク機能が上手く動きませんでした。私の所持しているノートパソコン、Ryzen 5 4500UのCPUで正常動作確認済みです。なのでCPUが古すぎるせいなのか、増設パーツが相性悪いのか、色々インストールしているソフトが悪さしてるのか原因特定には至りませんでした。ただカメラ使うだけなら普通に使えたので個人的には問題なかったです。
時代に合わせてType-C接続の機器が増えるのは基本的にウェルカムな私ですが、それはあくまでスマホやタブレットといった何度もケーブルを抜き差しする充電機器の話。Webカメラのような製品はそういった使い方は滅多にしませんし、まだまだパソコンではA端子が主流なので、まだA端子でも良かったのでは?とも思いました。
しかし最近ではType-C端子のみのノートパソコンや、Type-C端子を搭載したデスクトップパソコンも確実に増えてきており、時代をかなり先取りしたおかげで、これからパソコン新しく買う人や新調する人にとっては長く使える製品になっているとも言えますね。
コードは短め
次に注意したいのがコードの長さです。公式ページで確認すると1.5mという数値だけ見ると長めの印象を受けますが、パソコンを床に置いて利用している場合、ディスプレイ上部までの距離は1mなんて簡単に超えてしまうので、どちらかと言えば短めの部類です。もしパソコンとモニターの位置がかなり離れた所にあるなら、まず届かないので注意してください。利用するUSB端子とモニター上部までの長さは事前に計っておくことを強くお勧めします。参考までに、私が増設したUSB Type-Cポートとの距離は、約1.1メートルほどでした。
コードの長さはWebカメラゆえに、パソコンと近い位置で使う事を想定しているからなのでしょうね。ノートパソコンで使う場合は長すぎると困りますし。ただ、C980はWebカメラとしては破格の性能なので、環境によっては本当にWebカメラとしての用途でしか使えないのが勿体ないと感じてしまいます。三脚パーツを取り付けて広い机の上で利用するのを想定した場合、カメラを置ける位置に制限がかかる可能性があります。ノートパソコンでの利用なら好きな位置に置けるんですけどね。
最近はWebカメラの利用用途の幅も増えてきてますから、元々のコードの長さがもう少しあれば色々と取り回しがききやすかったのではと思いました。
音質はWebカメラとしては高いが期待はできない
マイク音質ですがWebカメラとしては高い部類です。C615と比べると明らかに良くはなっていますが、あくまでWebカメラとしては優秀といった印象。
というよりはWebカメラのマイク機能はいくら優秀になっても、あまり使い物にはならない事が多いです。何故ならWebカメラの利用用途の都合上、どうしてもマイクとの口の距離が離れる事になり、部屋の反響音が入りやすくなってしまうからです。なので収録した音が響くような音質になってしまいます。なのでマイク音質がよくても結局なんだか聞き取りづらい音声になります。そんなわけでマイクは別の物を使うのを推奨します。
マイク音質にこだわるなら、USBコンデンサーマイクのYeti Xなどがおススメです。私もレビューしているので、気になる人はそちらもチェックしてみてください。
Yeti X レビュー!高音質が誰でも簡単に手に入る万能マイク
映像は明るく高解像度でぬるぬる撮れる
さて注意点を伝え終わったところで、ここからはC980の性能の良さを語っていきたいと思います。比較対象にC680を使っていきます。
まずは映像について。C980はフルHD60fpsに対応した高性能なWebカメラです。実際に使ってみたところ、C980はかなり明るく撮れるカメラだという事が分かりました。手元の撮影を想定してC615と実際に比べた写真がこちらです。
左上がC980、右下がC615となります。画像は圧縮したので解像度の比較にはなりませんが、注目して欲しいのは明るさと色味です。
強く青みがかっているC615と比べて、C980は元の色に近い色で、尚且つ明るく撮れているのが分かると思います。ちなみに別のカメラで同じシーンをちょっと違う角度から撮影したものがこちらです。
改めて上の画像と比べると、どちらの方が発色がよいのか分かりやすいと思います。別で自分の体も撮影して比較したのですが、に色味も明るさ共にC980に軍配が上がりました。顔や肌を綺麗に映したいなら、暗い青寄りで顔色が悪く見えてしまうC615よりも、温かみのある色合いで、肌が白く健康的に見えやすいC980がおススメです。ただデフォルトの設定だと光の取り込みが強すぎる事があるのか、たまに映像が白すぎると感じる事もあったので、撮影環境によっては少し調整が必要かもしれません。
次はフレームレートも比較してみましょう。
どうでしたか?違いは明白ですね。C615はフレームレートの低さからかなりの残像感がありますが、C980は60fpsのおかげで残像感がほとんどなく、滑らかに手の動きを撮影出来ています。
手元撮影での素早い動きや、顔出し配信の頭の動きや体の揺れをぬるぬるにしたいなら、60fpsで撮影できるカメラの方が良いのは間違いないですね。
オートフォーカスでピントを勝手に合わせてくれる
C980にはオートフォーカス機能が搭載されているので、顔を近づけたり遠ざけてもちゃんとピントが合ってくれます。手をカメラのかなり近い距離にもっていってもピントが合ってくれました(公式数値で10cm)。
カメラの縦横の向きを自動認識
このカメラはスマホのカメラのように、カメラの向きが縦か横かを自動で認識してくれます。しかも切り替わる速度は一瞬でした。グルグルカメラを回してもすぐにどっちが下かをすぐ認識して切替を自動でしてくれます。
ただカメラの向きは完全に地面に平行にしてしまうと、縦と横の認識を永遠に繰り返す事もありました。2,3度ほど角度をずらして、完全水平でさえなくなれば、この現象は起きないので大きな問題になりません。ですが、完全に真下に向かって撮影したい人はそういう使い方はできないので、一応注意が必要です。
Logicool Captureでカメラ性能をより引き出せる
ロジクールの出している「Logicool Capture」というアプリを使うと、C980のカメラ性能をもっと引き出すことが出来ます。そこではカメラの優先度をフレームレートか光量を重視するかの設定や、カメラ内蔵のマイクを、ステレオ録音にするかモノラルにするかなど、C980を配信ソフトにそのまま繋いでしまうと使えない設定が色々ありました。
でもLogicool CaptureにC980の映像を取り込んだら、OBSなどの配信ソフトの映像キャプチャデバイスにカメラ映像が取り込めないのでは?と疑問に思った人もいると思います。ですが、Logicool Capture自体が仮想カメラとして映像キャプチャーデバイスにOBSに認識されていたので、普段使う配信ソフトウェアに、Logicool Captureで自分好みに設定したC980のカメラの映像を取り込む事が出来ます。
自動フレーミングという専属カメラマンモードがすごい!
Logicool Captureを使ってみて、個人的に一番驚いたのが自動フレーミングという機能です。これはカメラが人の顔を認識して、カメラの中心に捉え続けるというもので、画角の範囲内にいる限りどこまでも自動で追ってくれます。オートフォーカス機能と合わさることで、まるで自分の為だけのカメラマンがいてくれるような感覚になってテンション上がりました。
まとめ:
USB Type-C接続である事、コードがやや短いという接続性の弱点を除けば、とても優秀なWebカメラだと思います。映像はキレイで滑らかですし、オートフォーカスに自動フレーミング機能でカメラの中に本当に自分だけの専属カメラマンがいるかのような撮影体験を感じられたので、昔のWebカメラへのイメージを良い意味で吹っ飛ばしてくれました。
フルHD60fpsに対応したWebカメラ「C980」是非導入を検討してみてはどうでしょうか?それではまた。
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